アコースティック・ガラスセンサーとは
正式名称:ガラス破壊音検知器。ガラスが破壊されたときに発生する特定衝撃音(約15~50KHz帯)を検知します |
(ガラス破壊音検知器の特徴!!)
(設置例) |
親戚にあたる"ガラス破壊検知器"。丸い部分が本体でガラス面に接着し破壊時の振動を検知します |
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ガラス音破壊音検知器。古いですがまだまだ現役 (*^_^*) |
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動作実験①カギ音 周波数が似ておりセンサーが反応します |
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動作実験②窓を叩く音 周波数が似ておりセンサーが反応します |
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動作実験③金属体を擦る音 周波数が似ておりセンサーが反応します |
【動作原理と構成】
ガラスが大きく破壊されるときに発生する250Hz~100KHz範囲の周波数を含んだ音のうち、約15~50KHz帯域の音を検知しています(※製造元により多少異なる) この仕組みはセンサー内部に小型超音波マイクを2つ内蔵しており、各々が別回路で音圧レベルと発生時間を計算して誤動作低減の工夫が施されています
【センサーの長所】
ガラス破壊を検知するセンサーには、振動を検知する"ガラス破壊検知器"もございますが有線式が殆どで窓やドア開閉部を考慮しケーブル可動部分の補強や美観に工夫しなければなりません。 また検知範囲も約2mと限界があり大きなガラス面の場合、等間隔で設置する必要があります。 しかしアコースティックセンサーは非接触型検知方式であり直接ガラス面に設置することはありません。検知範囲もおよそ5~6mと広く検知するため効率良く設置可能です。短所はガラス破壊検知器より高額です
【取付方法と動作環境】
ガラスの窓/ドア付近の天井や壁に取付します。次に"感度調整ボリューム"にて検知範囲の調整を行います(ボリュームを上げすぎると誤作動原因となる)
※注意点:ガラス破壊音と似た周波数は生活環境で多く発生します。次の環境下ではセンサーの使用を避けた方が良いでしょう。
・交通量の多い道路に面している場所
・センサー設置付近に水槽ポンプがある場所(気泡から近似の周波数)
・金属同士の摩擦音が発生する場所など
センサーの検知性能は日々向上しておりますが、環境によって向き・不向きがあり施工技術や経験が問われるところが大きいです
【関連項目①】警備制御器とは
【関連項目②】ガス検知器とは
【関連項目③】金庫センサーとは
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